東大文科三類 現役合格 原嶋さん
東大文科三類 現役合格 原嶋さん
卒業生/原嶋 空さん
金大附属3年→東京大学文科三類
合格体験記
自生塾には3年の夏過ぎから通い始めました。それまで一切塾には通っておらず、数学の伸びに限界を感じていました。講義型の塾だとやることが増えて勉強計画が狂ってしまうし、もう少し自由な塾や家庭教師はないのかと思っていたときに自生塾を知りました。
週に一回、数学のわからない問題を一緒に解き直してもらうという形式で塾を活用しました。一方的に解法を教えるのではなく、あくまで私が自力で解けるように質問をしながら導いてくれました。毎回の最後には「今日の学びを抽象化すると?」と聞かれ、本質的な学びを言語化することで他の問題にもつながるような核を掴むことができました。
このやり方は小手先のテクニックや解法の暗記に頼りがちだった私にとって、まさに痒い所に手が届く感じでした。数学に限らず、学んだことを抽象化して振り返る癖がついいたようにも思います。また必ず数学に触れなければいけない時間が出来たことで、問題に取り組まざるを得なくなり、やる気を保つこともできました。
週一回の授業だけでなく、定期的に開かれる勉強会もとても役に立ちました。受験勉強において「場の確保」は大変重要です。学校の自習室は6時半で閉まってしまうし、家に帰ったら集中できない。勉強会に参加すれば集中できる場所に夜までいることができました。周りに一緒に頑張っている人たちがいることで、私の場合はより勉強が捗りました。非常に集中できる環境でありながらアットホームな雰囲気で、程よい緊張感がありながらも心地よく過ごせました。特に共通テスト・二次試験の直前期は頻繁に勉強会に参加しました。
共通テストが終わった後、自己採点をして絶望しました。全体でおよそ8割の得点率でした。例年のデータから考えると、東大受験者の中では相当低いのではないか。今まで東大一本受験で考えてきたのですが、やはり滑り止めに私立も受けるべきかと悩みました。しかし学校の先生や尾張さんとも話し、東大にだけ行きたい気持ちを再確認し、今までの方針を変えないことに決めました。これは良い判断だったと思います。共通テストのリサーチ結果が発表されて判定が悪くないこともわかり、そこからは二次に向けてひたすら記述力を磨きました。「自分はこれだけ努力してきたんだ」と胸を張ってかつ落ち着いて本番に挑み、合格することができました。
大学では自分の興味のある分野(美術・映画・比較宗教・分析心理学など)の探究のみならず、まだ知りもしない分野との出会いを期待して様々なことに挑戦していきたいです。自生塾で学んだ「本質的な学び」を立ち止まって考える姿勢はきっと役に立つと思います。「死ぬまで学びを止めない」を抱負としてこれからも進み続けます。
一問一答
1 . 受験において大切だと思うことは?
自分について知ることです。
模試で順位や弱点を把握するといった勉強に直接関わることだけでなく、自分はどういう性格でどうしたらやる気が出るのかなど常に考えているとふとした時により心地よい選択ができます。勉強の効率化が図れ、少しでも楽しんで受験生活を過ごすことができるかもしれません。
2 . おすすめの勉強法や勉強のコツは?
あまりたくさんの参考書に手を出さずにお気に入りの数冊を極めることです。
また、歴史に関しては教科書を繰り返し読むのがなんだかんだ一番効果的な気もします。
3 . あなたが思う自生塾と他の塾等との違いは?
勉強のテクニックより、「なぜ学ぶか」とか「結局この作業を通して何が学べるのか」みたいな本質的な部分を重視しているところ。
また、学びに対しての生徒の主体性を大切にするところ。
(この部分が、基本的に自分で勉強を進めたいタイプの私にとってぴったりだったのだと思います。)
4 . あなたが思う、自生塾に合う人は?
自分の勉強方針がある程度固まっている人はその計画を崩さずに塾を活用することができるでしょう。
逆に「なんで勉強しないといけないんだ」という段階の人が自ら学ぶ意義を探す手助けにもなると思います。
5 . 未来の受験生へのアドバイスをお願いします!
数々の試行錯誤の末に自分なりのやり方をあみだし努力した経験は、たとえ結果がついてこなかったとしても一生物の財産となります。そして合格をゴールにするのではなく、その先の学びを見据えて頑張ってください!
6 . 尾張を有効活用するために知っていたらいいことやその方法。
勉強会のフィードバックなどはすぐに試行錯誤して反映してくれるので、何か快適じゃないことがあったら遠慮なく書くのがいいと思います。
【 尾張からの一言 】
数学以外の教科は、もともと高い水準であった原嶋空。
高い思考力と基礎力はあったので、「数学的に考える」とはどういうことか、ということに重点を置きました。また、現在の学力水準や持っているものに比して意外に自信なさげな部分も見受けられたので、「それでいいんじゃない」と後押しするのも、一つの私の役目だったような気がします 笑
毎回なかなか難易度の高い問題を持ってくるのでこちらも緊張感があり予習が多少大変でしたが 笑、理解力も高くやりとりもスピーディーにできたので、授業時間は私としても楽しく充実した時間でした。
大学では、色んな方面の知識を貪って、原嶋空にしか見えない世界を見てほしいと勝手に思っています。(しかし受験が終わって、若干お洒落女子になったのにはびっくりしました。)
なんにせよ、東大は求めれば色々面白いので、素晴らしき大学生活をぜひお送りください!